第81回 「北窓開く」結果発表

体句賞五点
人々にあまたの毛穴北窓開く 盧白

●五七から五への接続、転換が佳いです。
一も始まりの時を感じさせ、景が拡がる様がいいですね。 落花生
●「人々」でなく「人形(ひとがた)」とか「人影」ではどうでしょうか 野路子
●素直にはいってきます。 みねの里
●もぞもぞと動きだす感じと、ひびきあっている様がたのしい。 こより
●あまたの毛穴も、北窓開くのもただそのままにあることと、奇抜なようで、
大きな句だなぁと思います。 雪人

一点句
肋空く笛の音北窓開く こより

●作者の苦慮とそこから解き放たれた感じを受けました。 盧白

北窓を開け駆け足や碧き海 凛

●今の気分です。 白玉

四月の兼題
以下の何れかをお選び下さい。
一 当季雑詠、ただし「腹」に関わる体言葉を入れること
二 「菜の花」
 菜の花や月は東に日は西に 蕪村
 なく蛙溝の菜の花咲にけり 一茶
 菜の花の夜明け月に馬上かな 鬼城
 菜畑に花見顔なる雀かな 芭蕉


体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



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第81回 「北窓開く」投句公開

一  北窓を開け駆け足や碧き海
二  人々にあまたの毛穴北窓開く
三  北窓を開けて光の腑分けかな
四  北窓を開けて裸の空仰ぐ
五  肋空く笛の音北窓開く
六  北窓の開き目がほや遥けし
七  北の窓開(あ)き南風手(た)運ぶ


※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

第80回「梅」(手に関する言葉を入れること) 結果発表


体句賞三点
たなすゑをはつる梅の香三十路満つ 雪人

●「外の空気感と自身の内面性が交差している感じがいい。」蘆白
●「何となくすぎさりし三十路ふりかえり。」白玉
●「音の流れの心地よさと、読み終わった後に梅の香りを感じることができた。」おかゆ

二点句
柩持つ肘は真横に梅の花 蘆白

●「きりっとした空気と春に向かっての空気 かなしみの中にも凛とした姿みえる句。」こよ
●「みたま還りし空のあるなり」落花生

一点句
梅の香に指し手留めるをとこかな 落花生

●「「華のある人」という言い方がありますが、まさにそういう男性なんでしょうね。」野路子

筆はこぶ詠み手が落とすむめの香 しをり

●「さぞかし佳い句ができたのだろうと、想像できて佳い。」ハハマル

梅が香を手に受けおもさ確かめり 野路子

●「詩的世界ながら、地に足が着いている感じをうけるのは「めり」の力なんでしょうか。」雪人




体句会 過去の投句より 手に関する言葉が入ったもの

うらうらとゆきかふ春やあかごの手 こより 第68回「春」
口に指世はすんなりと冬の立つ 畦道 第53回「冬立つ」
われからや切られし爪は雲色に 蘆白 第50回「われから」
読み手には挿絵のように黴のあと ごまめ 第36回「黴」
手ならいのすみあときよし初稽古 乱風 第31回「初稽古」
風邪の子のかひな重しと言いにけり 裕子 第7回「風邪」   




三月の兼題 「北窓開く」
春になって、冬の間閉め切ってあった北側の窓を開けること。
暑さ寒さも彼岸までといい、春の彼岸前後に行うことが多い。

北窓を開け父の顔母の顔 阿波野青畝



体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。

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第80回「梅」(手に関する言葉を入れること)投句公開

一  柩持つ肘は真横に梅の花
二  梅ヶ枝に指したるかなたにほいいず
三  たなすゑをはつる梅の香三十路満つ
四  梅の香に指し手留めるをとこかな  
五  梅が香を手に受けおもさ確かめり
六  筆はこぶ詠み手が落とすむめの香


※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

第79回 「足」(当季雑詠) 結果発表

体句賞四点
ながながと脚のばしたる初湯かな 白玉

●「声で聴くと二しか解りませんでした・・・」荘丘
●「『脚』が肉感をともなって見えてきました。」蘆白
●「あ〜今年はどんな一年を迎えられるのか。まあこのときくらいはゆったりと。」こより
●「湯けむりゆらり。おおらかさが愉しいです。」万作

二点句
初明かり百年(ももとせ)の足裏(あうら)さしいず 雪人

●「『初明り』と『百年の足裏』が響き合っています。ただ『さしいず』がわかりにくいです。」野路子
●「『ももとせ』という言葉の響きに福を感じます。『あうら』も字の眺めから遠く離れた響きを持っていますね。」落花生

足音の絶えし社に風光る 落花生
●「古い社のたたづまいが一瞬昔の輝きをとりもどしたような。」ルフナ
●「三の句もとても気になりますが。歩きみち深き海山内にあり」白玉

一点句
水涸るる野川で亀の迷い足 荘丘

●「迷うて人の世愉しかるらむ」雪人

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体句会 過去の投句より
草の実の生命(いのち)はじけし土ふまず 彬   第4回「草の実」
日の足を集めて脹る春の土 ふうりん        第9回「春の土」
下萌にやさしき蹠(あうら)来たりけり  祐子   第32回「下萌」
腿白き児のむらめかし風車  蘆白         第34回「風車」
木漏日のひかがみ過(よぎ)る湿地採り 野路子 第64回「しめぢ」


二月の兼題 「梅」
百花にさきがけて気品高い清楚な花を開くので、古くから詩歌に詠われて来た。梅の宿、夜の梅の言葉もある。

梅若菜丸子の宿のとろろ汁 芭蕉
梅ひらく羅宇屋の笛のニタ音色 秋元不死男

これに「手」に関する言葉を入れること。


体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



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