第80回「梅」(手に関する言葉を入れること)投句公開

一  柩持つ肘は真横に梅の花
二  梅ヶ枝に指したるかなたにほいいず
三  たなすゑをはつる梅の香三十路満つ
四  梅の香に指し手留めるをとこかな  
五  梅が香を手に受けおもさ確かめり
六  筆はこぶ詠み手が落とすむめの香


※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

第79回 「足」(当季雑詠) 結果発表

体句賞四点
ながながと脚のばしたる初湯かな 白玉

●「声で聴くと二しか解りませんでした・・・」荘丘
●「『脚』が肉感をともなって見えてきました。」蘆白
●「あ〜今年はどんな一年を迎えられるのか。まあこのときくらいはゆったりと。」こより
●「湯けむりゆらり。おおらかさが愉しいです。」万作

二点句
初明かり百年(ももとせ)の足裏(あうら)さしいず 雪人

●「『初明り』と『百年の足裏』が響き合っています。ただ『さしいず』がわかりにくいです。」野路子
●「『ももとせ』という言葉の響きに福を感じます。『あうら』も字の眺めから遠く離れた響きを持っていますね。」落花生

足音の絶えし社に風光る 落花生
●「古い社のたたづまいが一瞬昔の輝きをとりもどしたような。」ルフナ
●「三の句もとても気になりますが。歩きみち深き海山内にあり」白玉

一点句
水涸るる野川で亀の迷い足 荘丘

●「迷うて人の世愉しかるらむ」雪人

201801_ashi.jpg


体句会 過去の投句より
草の実の生命(いのち)はじけし土ふまず 彬   第4回「草の実」
日の足を集めて脹る春の土 ふうりん        第9回「春の土」
下萌にやさしき蹠(あうら)来たりけり  祐子   第32回「下萌」
腿白き児のむらめかし風車  蘆白         第34回「風車」
木漏日のひかがみ過(よぎ)る湿地採り 野路子 第64回「しめぢ」


二月の兼題 「梅」
百花にさきがけて気品高い清楚な花を開くので、古くから詩歌に詠われて来た。梅の宿、夜の梅の言葉もある。

梅若菜丸子の宿のとろろ汁 芭蕉
梅ひらく羅宇屋の笛のニタ音色 秋元不死男

これに「手」に関する言葉を入れること。


体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



第79回 「足」(当季雑詠) 投句公開 (追加あり)

一  日向ぼこうた声おぼゆ足手影
二  ながながと脚のばしたる初湯かな
三  水涸るる野川で亀の迷い足
四  ずわい蟹濡れたき脚のありにけり
五  初明かり百年(ももとせ)の足裏(あうら)さしいず
六  日脚伸ぶちちははの足揉みおれば
七  足音の絶えし社に風光る
八  枯野踏み来し道おぼろ梅探し

声で聴く

※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

第78回「煤払 煤掃」結果発表

体句賞 五点
煤払い御祖吹込む肚の息 こより
●いい年がやってくる気がします 蘆白
●ときを隔てて吾も連なり 落花生
●みおや、という言葉の美しさ。息は、永い繋がり。 雪人
●年の終わりのくぎりとしてのお掃除を、代々きちっとしてきたのだなあとつくづく思う。 白玉
●仏さまの大掃除をしている様子が浮かびます。 母丸

二点句
煤払い通りの口笛猫丸し 雪人
●風と化して通り過ぎようとするような俳句感で口笛のカーブと猫の丸まりが響き合います 荘丘
●まこと快き飛躍の展開 言風

日本のかひな麗し煤払 盧白
●「日本の」と大仰に言ったところに、一年のほこりを払う清彩な意志を感じます。 野路子
●清々しい句です こより

一点句
ハツとして曇り眼の煤払 言風
●一年の曇りをスッキリと払いたくなるキレの佳さ おかゆ

煤払い手(た)にふくのりて年明けや 白玉
●丸い言葉がいい こまき


susuharai.png

「編集子が選ぶ2017年の体句」

落花生 選
二人から川の字になり夏深む 畦道
●「二」から「三」への間が深く豊かだと思う。真似できない発想。
これは麻疹か未だ卒業出来ぬ技 すずめ子
●三頭身のような姿だが、力強さがあって納得させられる。
烏賊の皮はぐやみやまの雨上がり こより
●みずみずしく、麗しい。景と景の接続が絶妙。


雪人 選
侘助の人待ち顔や風の夜 ふうりん
●風の強い地方の風の強さといったら、それはそれは。
色々なもの吹き荒れてもジッと、ここにいる姿美し。
牛飼いと牛の小脛や五月雨るる 蘆白
●なぜか参加していない回。鮮やかな緑、雨音と藁の香。
水鳥や歩いて行かねばならぬ寺 石川順一
●この世に一つの舟の身なれば


こより 選
耳朶に灯る火のある悴めど 落花生
●ぽっと身体の中があったまる。かすかな灯とともにある喜びにじんわりしました。
大ぶりに風と唄ふや竹の春 ふうりん
●しなやかに風をうける若々しい竹の動き、さわさわと音もきこえてくる心地佳い句。
降り積もる汗と涙や土匂ふ 小麦
●身体をしっかり使っていた時代の土臭さがあり力強い。


蘆白 選(顧問)
大苅田かいなを櫂にしてわたろ 野路子
●最も強烈な印象を残した句です。発想もユーモアも突き抜けてました。ショックでしばらく止まっていました。
大ぶりに風と唄ふや竹の春 ふうりん
●体句会ではふうりんさんの辞世句になっています。
「たおやかな竹林、そして若々しい緑」と選句した野路子さんの感想も感慨深いものがありました。
ふうりんさんは体句会発足時からずっと参加してくれており、ほんとうに有難い仲間でした。


2017年を振り返ってみました。読み返してみると また新たな出会いもありました。
よろしければ、皆さまの「2017年体句」もお寄せください。

本年もよろしくお願いいたします。
編集子 一同

一月の兼題

「当季雑詠、ただし『足』に関わる体言葉を入れること」


第78回「煤払 煤掃」投句公開(追加あり)

一 、 日本のかひな麗し煤払
二 、 口数も少なくなりて煤払
三 、 気を送る手指足指煤払
四 、 煤払い御祖吹込む肚の息
五 、 煤払い通りの口笛猫丸し
六 、 煤払い手(た)にふくのりて年明けや
七 、 ハツとして曇り眼の煤払

※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。
↑