第70回「麻疹(はしか)」投句公開

一   これは麻疹か未だ卒業出来ぬ技
二   顔見えず麻疹の二文字備考欄
三   熱き手を離すことなく麻疹の夜  
四   かむかえるはしかやみそめるま夜なか
五   川面(おもて)跳ぶ石の先麻疹をる  
六   今は去ぬ主のごとき麻疹かな
七   雨纏う花びらの窓はしか床 
八   麻疹にて我ここにあり示すなり
九   上向いて麻疹咲かせている乙女
十   麻疹消ゆくさぐさの芽やかろやかに 

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【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

第69回「土匂ふ」結果発表

体句賞 4点(2句あり)
土匂ふかくれ遊びの夕間暮  こより 

●「時を忘れて遊びほおける子ら、春の情景に懐かしさをおぼえます」万作
●「少し淋しく、ちょっと優しい句だナ、と思いました」落花生
●「ことばがすっと入ってくる。こんなことあったなーと」すずめ子
●「かくれんぼをして、鬼に見つからないまま夕方になってしまった。このしじまの中で、私は馥郁とした土の匂いだけを感じている」野路子
墓石に水滴りて土匂ふ  落花生
●「土葬の風景を思い出しました。土は源。はじまりおわりめぐってゆく」こより
●「お彼岸に故郷の墓参りに出かけたのでしょうか。土匂ふの兼題にすっぽり入っていける情感、周りの景色も見えるようです」遊謝
●「なんかうまくいえないけれどよいです。今回よめずに失礼しましたが、よい句ばかりです」伊藤
●「堂々とした句だと思う」蘆白

1点句
降り積もる汗と涙や土匂ふ 小麦

●「今のことなのに過去もともにある」畔道
土匂ふ母と子の糸切れしとき 蘆白
●「旅だって行く嬉しいような少し寂しいような感じがいい」あずき
そら淡く藍の種まく土匂ふ  すずめ子
●「耕して初めて分かるこの匂い」小麦
土匂ふざわめくこころの心地よさ あずき 
●「ざわめくの一語が何か新しい宇宙が拡がる予感を暗示しているように感じます」 玄米
便り来てこぼるる文に土匂ふ 万作
●「あたたかな、溢れる優しさを感じました」ふうりん

4月の兼題「麻疹(はしか)」
(今回も直接身体に係わる季語なので、特に身体語は入れなくともいいように思います)

第69回「土匂ふ」投句公開

一  土匂ふかくれ遊びの夕間暮  
二  降り積もる汗と涙や土匂ふ  
三  指の腹渦巻きながら土匂ふ
四  便り来てこぼるる文に土匂ふ  
五  そら淡く藍の種まく土匂ふ  
六  土匂ふ父果てし地の底ひより
七  土匂いざわめくこころの心地よさ  
八  墓石に水滴りて土匂ふ
九  土匂ふ舗装の道が野に転じ  
十  土匂ふ母と子の糸切れしとき

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第68回「春」結果発表

体句賞 (^◇^) 4点
手習いの絵筆迷うて春のなか 落花生

●「習いはじめか これからの成長がたのしみです」こより
●「春の訪れを共としているほのかな温度を頂いたような心地でした」畔道
●「春のぼんやりとした空気が迷わせるのでしょうか」小麦
●「整ふことをのぞまぬととのひ」雪人

2点句
春の日の道の小石や身一つ 雪人

●「柔らかな陽射しと影の石、春愁ただよう句です」万作
●「小石も自分も身一つで独歩なり」玄米
はる骨の間めぐりかほりたち 空
●「春の喜びが軽やかに伝わったきました」ふうりん
●「何回も音読すると意識がからだ中の関節に及んでいきます」野路子

1点句
春は張るなりのでこぼこ消えてゆく 野路子

●「春や縮こまっていたものが伸びていく感じがします」あずき
置網にたばしる春哉釘姿 万作
●「置網の目潜り抜け春早し」落花生
脳の綿飴舐め融けし春の雪 小麦
●「『脳』は漢語だし『春の雪』は兼題ではないから条件からはみ出しているけれど、果敢に攻めるその姿勢が嬉しい。俳句はこれがないと」蘆白

3月の兼題「土匂ふ」
今回は、匂う、という身体を感じさせる語があるので、特段、体言葉を入れなくともいいと思います。もちろん入れても構いません。

第68回「春」投句公開(追加あり)

一  春やはる骨の間めぐりかほりたち 
二  後ろ髪少し寂しき君が春  
三  春の日の道の小石や身一つ
四  春背負い影を踏み踏み通学路 
五  裡開く春待ち遠し寒空よ  
六  手習いの絵筆迷うて春のなか
七  春は張るなりのでこぼこ消えてゆく  
八  脳の綿飴舐め融けし春の雪
九  けだものが尻尾で春を清めをる  
十  肌色の空はるはると春聞こゆ  
十一 置網にたばしる春哉釘姿 
十二 うらうらとゆきかふ春よあかごの手

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