FC2ブログ

第九十四回 「藤」 投句公開

一 伏し目がちゆるりゆるりと藤の花
二 指舐めにあきて眺める藤の花
三 山藤や真白き器宵の口
四 同じ血の蔓に流るる藤の棚
五 安達太良山の乳首由々しき藤の花
六 白藤の揺れる重たき口開けば
七 藤の花手が透き通るころの唄
八 囁きが形になりて藤の花


※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。

【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

スマートフォンから選句する

第九十三回 「桜まじ」 結果発表

体句賞 七点句
行き先を告げず手を振る桜まじ 落花生

●特攻兵を思い浮かべました。 蘆白
●病床にある人が薄れゆく意識の中で手を振っているのかなあ、などと想像しました。 野路子
●素直に入ってきて、風景が浮かんでくる。おかゆ
●桜の咲く頃の春の気ままな風が想像できる。はは丸
●寅さんも斯くの如し 組長
●満開の桜。風の赴くまま気ままに流れるさまが切なく美しい。 白ゆり
●余韻が感じられました。冲士


二点句
六歳の深爪の朝桜まじ こより
●とても光にあふれた情景に思わずにんまりしてしまいます。 こまき
●なんでこの記憶が蘇ってきたのかと、新鮮な感じがしました。雪人


桜まじ瞼の裏のスナフキン 蘆白
● 遠い何処かに引き込まれるよう。曖昧な感じがよい。こより
●素敵な句だなと思いました。 あつこ


一点句
しりとりに三度破れて桜真風 旋毛
●幼い孫としりとりをよくしました。その「しりとり」を体句にされ、座布団一枚‼ってことでしょうか。そして、「桜まじ」と納めないで、「桜真風」としたことで句が締まりました。 遊謝


桜まじ紅のおどけて口の上 鎹
●背部に腰が向かって 川の流れのような動きが出て、心地佳かったです。まりも


桜まじつむじふたつや泥まみれ 凛
●衣干す手は母のものなり 落花生




四月の兼題 − 藤
 (「きごさい歳時記」より引用)
藤は晩春、房状の薄紫の花を咲かせる。芳香があり、風にゆれる姿は優雅。木から木へ蔓を掛けて咲くかかり藤は滝のようである。

■子季語
山藤、野藤、白藤、八重藤、野田藤、赤花藤、藤の花、南蛮藤、 藤波、藤棚、藤見、藤房

■関連季語
藤の実

■文学での言及
藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君 大伴四綱『万葉集』
恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり 山部赤人『万葉集』
よそに見てかへらむ人に藤の花はひまつはれよ枝は折るとも 僧正遍照『古今集』
み吉野のおほかたはのべの藤浪のなみにおもはばわが恋ひめうあは 読人知らず『古今集』
紫の藤の花をばさと分くる風ここちよき朝ぼらけかな 与謝野晶子『火の鳥』


水影やむささびわたる藤の棚  其角
蓑虫のさがりはじめつ藤の花  去来
藤の花雲の梯(かけはし)かかるなり 蕪村
しら藤や奈良は久しき宮造り 召波
山藤が山藤を吐きつづけおり 五島高資


スマートフォンから投句する



体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



第九十三回 「桜まじ」 投句公開 (変更あり)

一 六歳の深爪の朝桜まじ
二 桜まじおどる黒髪ももの顔
三 桜まじ瞼の裏のスナフキン
四 桜まじ足手纏いが事よろし
五 桜まじしじまひろごるぼんのくぼ
六 こぼれ聞くからだにしとしと桜まじ
七 踊り手は傘とり違え桜まじ
八 桜まじつむじふたつや泥まみれ
九 しりとりに三度破れて桜真風
十 行き先を告げず手を振る桜まじ
十一桜まじ紅のおどけて口の上


※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。

【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

スマートフォンから選句する

第九十二回 「田螺」 結果発表

体句賞 二点句
土壁の肌こまき床田螺和 虚人

●感情表現の言葉なく、しみじみと人生の味わいがある。言葉の妙ですね。雪人
●ぬかるみに息深うする田螺かな   六は詩心あふるる田螺ですね。 落花生

一点句
故郷に人集うごと田螺寄る 鎹

●誰にも、どんな生きものにも故郷というものがあるんですね。しみじみとします。 野路子


大田螺頭のねじを巻く翁 蘆白

●よみやすく 下五の吐きがよい こより


田螺鳴くみ空見上ぐる空欲しと 野路子

●空を見上げたくなる気持ち分かります。 こまき


童手に山と捕まる黒田螺 こまき

●山のように集まった田螺に、本当の山が重なり、子どもの力を感じました。  蘆白


田螺鳴く篭の目すり抜けた我が身 雪人

●一瞬のスリルを味わった喜びを感じます。 白ゆり
 


三月の兼題 − 桜まじ

「まじ」とは南、または南よりの風のことをいい、桜が咲く頃に吹く南風や南東の風を、桜まじという。


待つことに馴れて沖暮る桜まじ 福田甲子雄




体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



201902_tanishi.jpg

第九十二回 「田螺」 投句公開 

一 口笛の聴こゆる方へ田螺向く
二 田螺鳴く篭の目すり抜けた我が身
三 大田螺頭のねじを巻く翁
四 肩借りてよいしょこらしょと田螺立つ
五 土壁の肌こまき床田螺和
六 田螺鳴くみ空見上ぐる頸欲しと
七 童手に山と捕まる黒田螺
八 故郷に人集うごと田螺寄る
九 田螺這ふ胎のまなかや閉ざされし


※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

スマートフォンから選句する
↑