第八十三回 「団扇」 投句公開

一 渋団扇煎餅を咀む漢ゐて
二 絵団扇に目が釘付けということも
三 鼻緒切れ左団扇の止まるおと
四 なに食わぬ団扇振る手や風の味
五 団扇にて満ちては翳る猫の背な
六 団扇には見切りの文字か老初め
七 母ねむりからだあずけて団扇風
八 団扇見て脇に風ゆく着物かな



※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

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第八十二回 「腹(当季雑詠)/菜の花」 結果発表

体句賞 五点
腹抱え反らし捩らせダンゴ虫 落花生

●子供の頃手の中にいっぱいダンゴ虫いれてさわるとまるくなったのを腹抱えというのがなつかしくかんじた
 六は俳句そのもので すっとすなおに句がよめます 嵐山
●おお、団子虫が季語なの!?と感激して検索したところ団子虫は外来種という別の衝撃で打ち返されて季語認定はされていないようだった。なあんだ。でもよい。 荘丘
●春が来た嬉しさにダンゴ虫のおどるさまが楽しそう。 ボタン
●ダンゴ虫の動きなのですが自分の中の動きも誘われるような。
 土の匂いやあたりの風景も感じられます。 こより
●春、虫たちがうごめき出す情景が思い浮びました 松井淳


四点句
なのはな野向こうにありしいぬのはら 白玉

●この時期の、柔らかな暖かさが感じられる一句 落花生
●菜の花畑に昔かっていた犬を思い出させるような句です。 輪人
●見たことも感じた事もない視点に。 畦道
●野の意味と助詞「の」がかけてあっておもしろいのと、犬がたわむれるさまがよく描写されていてたのしいです。「あり」「いぬ」の対比もよいですね。 里のこ

二点句
朧月夢はお腹のどの辺り 荘丘

●滑稽でおさまりがいい 蘆白
●広く探してみたいものです。
 けれども歩けと背骨ギシギシ 雪人

篠笛の影暖かき指の肚 蘆白
●女性(にょしょう)の顔までが想像されて憎い句です 組長
●たのしい情景がそのままなのは「三」、のどかに眠る犬のおなかの動く様が目にうかびます。
 「七」は句のむこうにある作者の思いを知りたくて 園

菜の花に揺るる口笛空のあお こより
●色あざやかに情景が出てきて、清々しい感じがしました 橙
●色、音がきれい 考え中

一点句
なの花やとしふる毎のはら景色 雪人

●一面黄色に映えるや緑(あお)の空海(そらうみ)
 七の句へ ― むなしい胸にふく風の少しのうれしい暖かさ 白玉


五月の兼題 「団扇」  スマートフォンから投句する
扇子は外出用に、団扇は家の中でくつろいで用いる。その種類は多く、絵のある〈絵団扇〉、絹張りの〈絹団扇〉、無地の〈白団扇〉などが多く用いられる。〈渋団扇〉は薄く渋を引いたもので雑用に使い、〈水団扇〉は艶漆や礬水(ばんすい)などを引いた耐水性のもので、水をかけてあおぐと涼しさを加える。〈古団扇。団扇掛。団扇売。〉 ― 山本健吉『新俳句歳時記』より

後家の君黄昏顔のうちはかな 蕪村
月光も幾年か見し白団扇 水巴
蚊帳の中団扇しきりに動きけり 久女

補題  『団扇もてあうがん人の◯◯◯◯◯』
古人の句です。下五に人のある姿が描かれます。どんな姿が、ふさわしいでしょうか。自由に創作してください。
また、この句をご存知の方は、なぜその下五が古人は佳いと思われたかを、併せてお知らせください。



体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



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第八十二回 「腹(当季雑詠)/菜の花」 投句公開

一 腹抱え反らし捩らせダンゴ虫
二 腹の染む 身罷る酒よ 風光る
三 なのはな野向こうにありしいぬのはら
四 菜の園や十二単の表かな
五 なの花やとしふる毎のはら景色
六 菜の花に揺るる口笛空のあお
七 篠笛の影暖かき指の肚
八 朧月夢はお腹のどの辺り

声で聴く

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第81回 「北窓開く」結果発表

体句賞五点
人々にあまたの毛穴北窓開く 盧白

●五七から五への接続、転換が佳いです。
一も始まりの時を感じさせ、景が拡がる様がいいですね。 落花生
●「人々」でなく「人形(ひとがた)」とか「人影」ではどうでしょうか 野路子
●素直にはいってきます。 みねの里
●もぞもぞと動きだす感じと、ひびきあっている様がたのしい。 こより
●あまたの毛穴も、北窓開くのもただそのままにあることと、奇抜なようで、
大きな句だなぁと思います。 雪人

一点句
肋空く笛の音北窓開く こより

●作者の苦慮とそこから解き放たれた感じを受けました。 盧白

北窓を開け駆け足や碧き海 凛

●今の気分です。 白玉

四月の兼題
以下の何れかをお選び下さい。
一 当季雑詠、ただし「腹」に関わる体言葉を入れること
二 「菜の花」
 菜の花や月は東に日は西に 蕪村
 なく蛙溝の菜の花咲にけり 一茶
 菜の花の夜明け月に馬上かな 鬼城
 菜畑に花見顔なる雀かな 芭蕉


体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



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第81回 「北窓開く」投句公開

一  北窓を開け駆け足や碧き海
二  人々にあまたの毛穴北窓開く
三  北窓を開けて光の腑分けかな
四  北窓を開けて裸の空仰ぐ
五  肋空く笛の音北窓開く
六  北窓の開き目がほや遥けし
七  北の窓開(あ)き南風手(た)運ぶ


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