FC2ブログ

第八十八回 「蚯蚓鳴く/(当季雑詠)」  結果発表

体句賞 二点(三句あり)
蚯蚓鳴き背骨一節ずつ緩む 野路子

●秋の夜長にお風呂にゆっくり浸かる―じわっと背骨がゆるんできます 白百合
●ジージーは おけらの鳴く声とのこと。何となく納得します 白玉

山葡萄砕けば骨の髄赤し 蘆白
●山ブドウの赤とコツヅイの赤に腰ぬかす 組長
●時間と空間を飛び越える、その架け橋の色は赤 落花生

掌は炎のかたち紅葉咲く 鎹
●情景がすぐに出て来る感じがします。下五を「蚯蚓鳴く」もおもしろいと思いました。 岩多仁時雄
●柔らかくよい距離感かなと思いました。 雪人


一点句
片足で眠る鳥あり蚯蚓鳴く 落花生

●まっ暗な 秋の夜。音もなく ただ ケラの鳴き声
そこに作者は立っている。どんなこと思っているのだろう
そこに「片足で眠る鳥あり」の描写があるが
それよりも もっと 奥深い心理描写のようで ひかれました。 遊謝

青い空手をひき母と柿の秋 こより
●透き通った空気が胸に入ってきます。 蘆白

耳鳴りの奥で蚯蚓は鳴いている 旋毛
●響いてきます こより

柿熟るる言葉集めて噛んでみる しをり
●どんな分野の言葉を集めてみるのでしょうか。「柿熟るる」で想像がふくらみます。 野路子


---野路子さんの句集 『奔流』より
子の宿るところ明るし天の川  第62回 「天の川」
はらわたの滾る秋刀魚のよく焼ける  第63回 「秋刀魚」
木漏日のひかがみ過(よぎ)る湿地採り  第64回 「しめぢ」

句集『奔流』は一冊1000円、お問い合わせは体句会スタッフまで---


十一月の兼題 「冬めく」または「今朝の冬」  スマートフォンから投句する
二十四節季の一、陰暦十月の節で、霜降りの後十五日、すなわち十一月七日ごろ。この日から冬にはいる。

冬めくやうき身さみしく頬かむり 枴童


体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



201810_mimizu.jpg

第八十八回 「蚯蚓鳴く/(当季雑詠)」  投句公開

一 耳鳴りの奥で蚯蚓は鳴いている
二 青い空手をひき母と柿の秋
三 蚯蚓鳴く髪の色白く抜ける音聞く
四 山葡萄砕けば骨の髄赤し
五 蚯蚓鳴き背骨一節ずつ緩む
六 柿熟るる言葉集めて噛んでみる
七 片足で眠る鳥あり蚯蚓鳴く
八 干し柿に目玉おやじが添えてあり
九 掌は炎のかたち紅葉咲く

※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

スマートフォンから選句する

第八十七回「糸瓜(へちま)」結果発表

体句賞 二点
糸瓜たわし胸の高鳴り撫でながら 野路子

●なんかいい。そのままだが人生の時間が好き。 雪人
●さらりとうたっているところがいい。 こより


一点句
手拭いに糸瓜くるんで富士詣 落花生

●自分にない感覚でストンとくる。太い句だと思いました。 蘆白



今日指の節に糸瓜の水の里 雪人

●意味のとれないのが好きで、糸瓜と水の星という水滴が美しい。 落花生



瀬戸際にゆらりゆらりと糸瓜かな こより

●「瀬戸際」と「ゆらりゆらり」のギャップがおもしろく、そこにまた糸瓜とは。
これもまた意外。 野路子


九月の兼題 ― 以下の何れかをお選び下さい。
一 当季雑詠、ただし実際に目にしたものに限る。
二 「蚯蚓鳴く」
秋の夜、とぎれることなくジーッと鳴くものの声が聞こえるが、古人はこれをミミズが鳴くとした。しかし、ミミズが鳴くことはなく、実際はケラの鳴き声である。

スマートフォンから投句する
 

体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



201809_hechima.jpg

第八十七回 「糸瓜(へちま)投句公開 (訂正)

一 手拭いに糸瓜くるんで富士詣
二 ピアスの子糸瓜手にしてはにかみぬ
三 糸瓜たわし胸の高鳴り撫でながら
四 瀬戸際にゆらりゆらりと糸瓜かな
五 今日指の節に糸瓜の水の星



※投句済で掲載されていない方はお知らせ下さい。
【選句方法】自作以外でもっとも佳いと思った一句とその評を、右の投稿フォームにてお送りください。〆切は月末です。選句はオープン参加ですので投句していない方もどうぞ。

スマートフォンから選句する

第八十六回 「送り火」 結果発表

体句賞 五点
送り火や子の手のひらに土団子 蘆白

●土団子手からこぼれしゆくかなた 白玉
●感触があり家族の風景がある こより
●祖父母を送る子どものかわいい姿がうかびほほえまし ハハ丸
●しみじみと手のひらを眺めている様子が浮かぶ こまき
●この岸と彼岸のあひだ童たつ 落花生


一点句
空耳は忘れものなり送り火や 落花生

●下五を「や」の感嘆で終わらせない(肚におりず胸になりやすい)というのが定石ですが、上五中七がいいのでとらせていただきました。下五は同季語の「霊送り」でおさめてもよかったと思います。個人的に(一)は好きですが、季語が泳ぎすぎました。 蘆白


一点句
送り火やしとど足濡る裾紮げ こより

●がむしゃらに生きていますか 雪人




九月の兼題 「糸瓜(へちま)」  スマートフォンから投句する
糸瓜はインド原産のウリ科蔓性の一年草で秋に実がなる。
夏から秋、黄色い花が咲き、その後筒型の長い実がなる。
この実が「ヘチマ」。若い実は食用になる。また、腐らせてから皮を洗い流して乾燥させ繊維を切り出したものを たわしに使う。
庶民的な素材で江戸時代から秋の季語といわれている。
糸瓜はヘチマの蔓を切って液をとり、飲むと痰が切れる。
咳をとめるのにもいいとされ、糸瓜の水はとくに十五夜の夜にとるのがいいという俗説があったそうです。




体句の条件①からだ言葉(腹、腰、胸などの身体に関する語句)を入れる。②575の型を守る。③和語(訓読み)を用いる。投句はお一人一句、下記メールフォームにて。〆切は15日。投句公開は20日頃、選句の〆切は月末。結果発表は翌5日頃になります。



201808_okuribi.jpg


↑